注意!!!
この話は『ネジとテンテン』が死にます。
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そのうちお話が出てきます。
まさか。
まさかまさかね。
私は…一体………
そんなはず、あるわけないのに。
ね。そだよね?
−−…ネジ。
二人で。
いつもいつもふんわり揺れてる花と、青く澄み切った空をみてた。
二人で。
いつもいつも優しくて穏やかな風に包まれてた。
時には。
散りゆく花や、濁った空、強い風達にもあってきたけれど。
そんな時はいつも。いつもどんな時も二人で。
話してたよね。
「…ネ…ネジ…!ネジ…!ネジ!!」
もう動く気力も、ない血の海の中で、 テンテンは必死で彼の名を呼ぶ。
そうしてまた彼、ネジが今にも開きそうな、綺麗な瞳を開けてくれないかと
期待してネジの顔をまじまじと見つめる。
もう、叫ぶ力もないほどグッタリした喉から絞り出すように、 テンテンはあきらめることなく
名を呼んでいた。
此処はどこだ…?
辺りが真っ白い。
今誰か俺の名前をよんだ…?
それは−…あたたかくて。聞き慣れた。優しい声。
だけど。今はとても辛そうに。今にも泣きそうに。
泣かないでくれ…
泣かないでくれ…
俺のためにその涙を流さないでくれ…
そうだ…この声は。…『 テンテン』−…?
「?!ネジ…!」
見つめていた彼の頬を、暖かな透き通ったモノがひたって落ちた。
たった一粒だったけれど、それで テンテンはまた狂うようにネジの名前を呼び始める。
彼の目を覚まさすために。自分も、死なないように。
それでも。
自然と体の力が抜けてきた。もう辺りが真っ白になってきて。
私は今何をしてるんだろう。
あっ、そっか。此処は戦場。
味方全員が、私とネジを置いて全滅。
そんでネジがやられて。
命に関わるほどの致命傷で。
でもまだ息が、あったから。
私は急いで最後の敵を倒すと
自分の体から流れる大量の血なんかほったらかしで
ネジを揺さぶった。
いずれその力もなくなって
名前を呼ぶことしかできなかったけれど。
「私はネジが…好き…だった…っ…」
最後の力を振り絞って
テンテンはこうネジに告げた
少しだけ
テンテンの瞳から涙が出た
そうして少しだけ
光ったような気がした
++
「お………………れも…………………………だ…………っ」
もう虫じゃないと、聞き取れないほどの小さな小さな声。
それが テンテンに聞こえることはなかった。
此処で。
勇敢な、二人の愛し合っている忍が。
命を落とした。
辛い辛い物語。
けれど最後は
最後も
二人一緒で−−……
あとがき
死にネタ小説いかがでしたか?自分的に結構気に入ってたりするのですが…。でも、やっぱりこの2人には『幸せなカップル』であってほしいので、次回は明るい小説を書きたいなぁ…なんて思っています!!!それでは、こんなヘボい小説をここまで読んでくださった皆様!!!本当にありがとうございました!!!次回はなんの話を書こうかなぁ?