はいはい!!!これもまさに死にネタです!!!
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泣くな。
だから泣くなって。
もったいないだろ、笑った顔が可愛いのに。
ホラ、笑えって。
『何時か』
何時かは、こういう日が来るんじゃないかと、思ってた。
暗部の宿命として。
「…テンテン…?怪我、無い…か…?」
ネジが、弱々しく微笑みながら、私に手を伸ばす。
「大丈夫、大丈夫だよ。ネジの方が凄いよ?」
ぽたぽたと泪を溢れさせながらネジの手を握る私を見て、クスリと笑う。
「不細工になってるぞ、顔」
意地悪げな笑みを浮かべ、憎まれ口を叩く。
何時もなら言い返すけど、今は言葉が出てこない。
どうして、私はあの時警戒を怠ったのか。
どうして、敵に背中を許したのか。
どうして……。
ネジの、私の手を握る力が段々と弱くなり、少しずつ、冷たくなっていく。
まだ、救護班は来ない。
どうして。
「…テンテン……」
「…んー?」
出来るだけ、何時もの様に接する。
出来るだけ、笑ってみせる。
「俺の事、忘れて」
「………なんで、そんな事言うの?」
「俺、お前をもう、守ってやれない」
「……そんな事っ言わないでよぉ…」
「俺の事、忘れて…」
ネジは何時もの様にフッと笑った。
私は、泪を流す。
「……ネジより、良い男、見つけてやる」
「ああ、ナルトとかは?」
「良いかもね!」
「ネジなんて、すぐに忘れてやる」
うつろなだった瞳が、ふいに真剣な表情になった。
「だけど、俺はずっと テンテンの事忘れない」
「…ネジ…」
「……テンテン……笑っ…て。一番良いヤツ」
「ネジ、私も忘れ…ッ」
忘れない、という言葉を遮り、私の唇を塞ぐ。
「笑えって」
「……うん……」
今まで生きてきた中で、一番の笑顔をネジに。
どんなに楽しい時より、どんなに嬉しい時より、取って置きの笑顔を。
「…テンテン…愛し……て…た……」
ネジの眦から、一筋透明の雫が零れた。
初めて見た、ネジの泪だった。
手をいくら強く握っても、握り返してくれる温かい手は、もうこの世には無い。
手の先から、徐々に冷たくなっていく。
もう人の温度では無くなっていく。
「…愛してた……って、過去形…ってどういう事よ……」
答えは、もう解らない。
あとがき
うはぁ…!!!く…暗すぎる!!!此処のサイトネジ兄ちゃん殺しまくってるなぁ…。本当はもっと明るいものが書きたいのですが、最近、管理人の頭の中が黒く染まりつつあるので、ちょ〜っと厳しいかな?ちなみにこの話は『貴方の時はとまったままなのに…』に続きます!!!…といってもかなり短いですが…(苦笑)